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Before

mirror/竹下 知恵

[テーマ]

Ether

[インスピレーション・ルーツ]

この作品は、“目には見えない波動や記憶”を形にしたビジュアル詩です。 クラシカルなシルエットを土台に、現代的な感性と神秘性を掛け合わせ、「時間と次元のあいだ」に漂う存在を表現しました。 どこか懐かしく、それでいて触れたことのない、新しい記憶のかたち。

[カットへのこだわり]

ベースは19世紀的なラウンドフォルムを彷彿とさせるクラシカルなボブ。 そこに精緻なパーマ構造を重ね、浮遊感と柔らかさを持たせることで、輪郭の曖昧さ=“境界のなさ”を視覚化しました。 動くたび、空気とともに記憶が揺らぐような存在感を意識しています。

[カラーへのこだわり]

色彩はあえて極限まで抑え、パールがかったアイボリーと淡いシャドウグレーのみで構成。 これは、色の主張ではなく“光の陰影”によって語るための選択です。 カラーは「感情ではなく、波動」で伝える——そんな発想から生まれた配色です。

[スタイリングへのこだわり]

スタイリングは緻密なスパイラルの集合体として設計。 ひとつひとつのカールがエネルギーの粒のように揺れ動き、照明のなかで“静かに躍動する存在”となります。 衣装には現代的なパターンカットを施し、構築的でありながらも光に溶け込むような素材を使用。

[作品にかける想い]

この作品には、「美しさとは記憶を宿す器である」という信念を込めました。 なぜか忘れられない。そこに理由などない。 それこそが、本質的な美しさだと感じています。