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Before

qin/澤井 裕貴

[テーマ]

innocent Disruption

[インスピレーション・ルーツ]

90年代のアンダーグラウンド・カルチャーからインスピレーションを受けました。少し不良性を帯びた、でもどこかナイーブな空気感。ナチュラル×ノイズのバランスを大切にしています。

[カットへのこだわり]

「潔さ」と「違和感」の共存をテーマに、無駄を削ぎ落としたミニマルなシルエットに仕上げました。全体の長さはタイトに抑えつつ、トップにはあえてランダムな動きを残すことで、”隙”や”揺らぎ”のある表情を演出しています。特に意識したのは、直線と曲線のコントラスト。サイドからバックにかけてはシャープなラインを意識し、顔まわりやフロントには丸みと遊びを加えることで、硬くなりすぎず、どこか「無垢さ」や「人間味」を残しています。

[カラーへのこだわり]

テーマにもある”無垢な違和感”を支える為にあえて主張しないカラーにしました。赤みも黄みも無いニュートラルなベージュに少しだけくすみのニュアンスを入れることで、ピュアに傾きすぎず”毒気”や”影”といった内面的な印象にもつながるカラーをしています。

[スタイリングへのこだわり]

ベースはタイトなウェット質感。ジェルやグリースではなく、オイル+柔らかいバームを中心に使用し、濡れすぎない温度感を狙いました。またパーマのカール感は完全に出し切らず、抑え込むように動かすことで、無造作だけど意志を感じる動き、隙のある束感とコンパクトなフォルムが共存するようにスタイリングしました。

[作品にかける想い]

この作品の込めた想いは”整っていないからこそ美しい”とゆう感覚。正解が分からない時代に答えを出さずに佇む事、それ自体が強さだと思うんです。完璧じゃなくていい、笑ってなくていい。目の奥に、少し不安や緊張感、でも芯の通った静かな意思が見えた時「この子の中に確かに火がある」そう思えて、このスタイルに辿り着きました。無垢と毒、純粋と違和感。その曖昧なグラデーションの中に、人間らしい美しさがあると信じています。これは見せる為のデザインではなく、”その人の中にある感情を、髪に浮かび上がらせたデザイン”みた人の感情に、静かに刺さってくれたら嬉しいです。